Tuesday, April 01, 2008

主権国家体制

なんかなくなっちゃえーーーーー!!!!!!

主権国家体制なんてものがなかったら、ビザなんていうextremely annoyingなものもないのに。

小田実をも苦しめたビザ。彼の自由を握りつぶし好奇心をへし折ったビザ。今ならわたしも彼の気持ちが痛いほどよくわかるわ。でも彼の時に比べたらはるかに行きやすいよね、シェンゲン協定ばんざーい。

わたしが日本国民として守られ自由を保障されているということは、日本の外に出るという局面になった途端に制約に変わる。現代社会の文脈では、わたしが日本人で「ある」ということが自動的に、他の国の国民で「ない」ことを意味するから。(「難民」が生まれるのと同じ論理だよね。)

境界線を引くことはすなわち「自」と「他」というラベリングによって「他」のカテゴリに入れられたものを排除すること。みんなを「自」にする、つまり、世界を自分ごととして捉えることって、あまりにも理想論的すぎるかしら。でも、杉田敦なんかを読んでいると、人類皆兄弟とは、今なら政治学的な観点からも語れるのではないかしら、という希望を持たずにはいられないのです。

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