Wednesday, April 09, 2008

Back from Bali

4泊5日のバリ旅行から帰ってきました。バリはとっても素敵でした。

なんかね、旅の感覚が戻ってきた。それに慣れてきたところで帰ってきてしまったのが、残念とも、だからこそ非日常のexcitementを味わえるんだとも、思います。

いちばんの思い出は、ガイドのMade(マディ)さんが彼のお家に招待してくれたこと。バリ島の生活や、バリ・ヒンドゥーのことや、彼のガイド職のことなど、いろいろ教えてくれました。彼の家でご馳走になったナシゴレンは、どのレストランで食べたごはんよりも嬉しくて美味しかった。↓Madeさん一家。

他には、人生初のSpaでバリ・マッサージに癒されたり、バロンダンスを観たり、バリ・ヒンドゥーの総本山であるブサキ寺院に行ったり、クタでショッピングをしたり、ホテルのプールで泳いだり。結構お腹いっぱいの4泊5日でした。日中たくさん汗を流した後でのビールは本当においしかった! やっぱりビールは暑いときに飲むに限るね。トーゴも昔ドイツの植民地だったからビールの名産地なんだって。楽しみ☆

こういうのうまく構造化して書くのが苦手なので以下思いつくままにつらつらと。。。

◆バリの文化

バリは95%がヒンドゥー教で、3%がイスラーム、残りの2%が仏教やキリスト教だそうです。ガイドのMadeさんによれば、バリ・ヒンドゥーには、カーストはあるけど実生活での差別や区別はないんだって。昔はダメだったカーストを超えた結婚もできるし、職業も自由に選べるらしい。それから、どのお店を見ても毎日お供え物を供えているし、家には必ず祭壇みたいなものを建てるらしい。これが信仰心から来ているのかもう単なる生活習慣と化しているのかはよくわからないけど、とにかくバリ・ヒンドゥーは人々の生活にしっかり染み込んでいることはよくわかりました。

それから、建築物がすばらしい。主に寺院は溶岩で作ってあって、黒い色がとてもいい雰囲気を醸し出してる。それが島のあちこちにあって、歴史を感じさせます。湿気がまたそこに生えた苔の緑を映えさせて、とてもきれい。それから村ごとに名産の工芸品みたいなのがあるぽくて、特にどこに行っても石や木の彫刻は本当に見事でした。文化の豊かさにただただ感動。
写真は、バリ・ヒンドゥーの総本山、ブサキ寺院。

◆コミュニケーション能力

なんとなくだけど、非言語コミュニケーション能力なるものがちょっとだけ身についてきたような気がする。言葉なんか話せなくても、とりあえずコミュニケーションへの意思と笑顔があればなんとかなる、っていうのはある程度ホントな気がします。もちろん言葉が話せればコミュニケーションは楽になるけれど、その逆、つまりコミュニケーションに言語が必要っていうのは必ずしも真ではない。っていうことが、だんだんと身をもってわかってきた、かな。もちろんそのコミュニケーションにどれくらいの質を求めるかによっても、必要な能力って変わってくるんだと思うけど、さ。

(・・と、いつも逃げ道を作って結論づけるのってよくないかな。。)

◆ホテル

泊まったホテルは、クタにあるRosani Hotel。

いわゆるスタンダードクラスのホテルだけど、このクラスのホテルにしては満足度は高かったです。その要因は、以下なかんじ。

・清潔

・スタッフがいい感じ、親切

・プールがある

・立地がいい:海まで徒歩5分、クタ(ショッピング街)にある、コンビニまで徒歩2分

・朝ごはん(ミーゴレン)がおいしい(インドネシア料理は基本的にどれもおいしいけどね)

・シャワーのお湯が出る

・冷房つき

・デザインが素敵

問題を挙げるとすれば、電気がつきにくかったこととトイレがよく流れなくなったことかな。でも電気はスタッフの人に頼んだらすぐ対応してくれたし、トイレはシャワーの水をかけることで解決。ていうかこういうのがちょっとあったほうが現地の風情みたいなのを感じられて好きだったりもする。

◆旅服ゲット

世界一周に持っていける、洗ってもすぐ乾くしかさばらない薄手のロングパンツを探していたのだけど、日本では季節柄なかなか見つからず。けど今回ばっちりクタで発見&購入しました♪ 一緒に買ったTシャツと合わせて着たら、インドにいるバックパッカーみたいな見かけに。。わたし、どこかに行くとすぐその土地に染まっちゃうのね。いわゆる「カブレ」ですな。

◆途上国への旅

バリの人たちはみんなすごくフレンドリーで陽気で親切。だから、観光客として道を歩くのはとても楽しい。「バリの人たちってみんなすーごいいい人なんだよね~」で終わらせることもきっとできる。
だけどやっぱり、彼らとわたしとの間にある壁というか、境界線みたいなものを、感じてしまう。同じ時間と空間を共有しているけど、ほんとは全く違う世界に住んでるんだよね。遊びに来ている観光客を相手に、生活のために働く現地の人々、という構図が思い浮かぶ。彼らの前でluxuryに浸ることに後ろめたさみたいなものを感じる一方で、そういうleisureやluxuryにお金を使うことが逆に彼らのためになるのかな、とも思う。同じ金額のお金でも意味する価値が全然違うなら、ちょっとぐらい高い値段ふっかけられても払えばいいんじゃない、とふと考えたりもする。

もしかしたらこういうのは全部単に、わたしの途上国に対する偏見かもしれない(そもそも「途上国」ってひとくくりにすること自体、偏見の表れかも)。「不幸」のレッテル貼りかもしれない。けど、もしかしたらそうじゃないかもしれない。そして、もしそうじゃないとしたら、それをこのままにしておいていいんだろうか。でも、だからといって今わたしに何ができる? 何もできない以上、一観光客としてただお金を落としていることが一番いいことなのかもしれない。でもそれは自分の後ろめたさへの言い訳に過ぎないんじゃない?? 

どんなリゾートであれ、途上国に来るとやっぱりこういうこと考えちゃうんだよね。突き詰めれば、それは「彼らにとって幸せって何か?」という問いに収斂されると思われる。そして、、こういうこと考えつつも、結局は一観光客の枠を出ることのできない、そしてその枠の中に収まることをむしろ楽しんでさえいる自分が現に存在している。るーぷ。ま、こんなnaiveなままじゃ何もできずに終わるんでしょうけどね。いかんいかん。ていうかそもそもこういうこと考えるなら国際関係とか開発とかちゃんと勉強しろってかんじだよね。。

◆旅の限界

上に書いたようなことってほんとに単なる疑問であって、何らかの答えを想定して発せられるほどの確信はなにもない。やっぱりほんとのところを知るのには4泊なんていう滞在じゃ不可能で。Just a glance at superficial thingsで精一杯だよね。ブレスト的な問題提起はできたとしても。それが旅の限界であることは重々承知だけどさ。だからこそTogoで5ヶ月暮らそうって決めたんだけどさ。(まあ、5ヶ月を長いととるか短いととるかは人それぞれだろうけど。1年留学したところでわたしアメリカのことまだまだ全然よくわかってないし。。) ただ、今回は、Madeさんのお家にお邪魔することができたのはそういう意味でもすごくいい経験だった。ほんの一瞬ではあるけれど、観光だけではなくて、現地の人の生活っていうものを垣間見ることができたという意味で。これからの旅でも、可能な限り、現地の人たちと同じような目線でものごとを見る機会を自分に与えていきたい。

◆ものごとの解釈

やっぱり人間て、自分のもつ仮説に有利な解釈をしたくなってしまうものだと思うのです。Madeさんがバリでの生活を語る言葉を聞いて、read too much in itしたくなってしまったりね。At a glanceで、その土地のことがわかったように語ることは本当に危険。だし、傲慢。自分の主観に敏感になること、その上でものごとの解釈には慎重になること、を、忘れないようにしないと。
一方で、立ち止まりすぎることもダメだよね。答えが見つかるまで待とうなんて悠長なことを言っていたら、人生終わっちゃうもんね。だって、答えなんて、「見つける」ものじゃないんだから。自分で「作る」ものなんだから。バランスって、ほんと難しいよね。だから仮説思考、trial and errorなんですね。わたしの苦手分野。がんばらねばっ。

◆帰路の失敗

ところで、帰り道にいろいろやらかしてしまいました。

1. ホテルに携帯を忘れる。送迎バスに乗ってホテルを出てしばらくしてから気づき、ガイドさんにお願いして引き返してもらう。ごめんよ。。

2. 機内持ち込み用のバッグに、十徳ナイフを入れていたのを忘れる。荷物検査で引っかかり、没収される。。。こりゃこりゃ、旅人失格じゃな。買ったばっかりだったのに。。。百均だけど。

3. 飛行機酔いする。生まれて初めて。変な姿勢で寝ていて、気づいたら着陸態勢で機体大揺れ。慌てて体勢を直すも、催す不快感。。。あんなに気持ち悪かったのは、久しぶりでした。そしてその気持ち悪さが持続して今に至る。。。。朝起きたときには治っていますように。。

ていうか昔は忘れ物をしたり長旅で体調を崩すとか絶対なかったのに。なんだこれは、、歳のせいなのか。。。

2 comments:

  1. Rena,

    おかえりー。そしていってらっしゃい!

    なんかぜんぜん知らなかったけど、すごくエキサイティングな1年の幕開けじゃなーい!

    何個か前の日記を見て、国際協力とか途上国がなんだとか言いながらも何も行動に移せていない自分にがっかりし、なんだか情けなくなりました。

    気づきとinspirationをありがとう。

    これから1年間日記更新楽しみにしているね♡


    Take good care of yourself and ENJOY!!

    Nami

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  2. なみ~~!! コメントありがとう♪
    そう言ってもらえるのは嬉しいです。でもね、inspirationをもらってたのは実はわたしの方な気がするよー。なみのような最高に素敵な笑顔と人柄で人と接せられるようになることがわたしの目標です。

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