Monday, June 30, 2008

不本意ながら沈没

こんにちは。みなさんお元気ですか? 
わたしはいまだにシリアはハマにおります。本来なら半日もあればすべてを見尽くせちゃうぐらいの小さな街にこんなにも長く滞在してしまっている(今日で5泊目)のはですね(といってもほんとの沈没はもっともっと長いんだろうけど)、、旅に出ること2ヵ月半、初めて本格的に体調を崩したためです。

ある夜、突然襲ってきた激しい腹痛、それに続く下痢、さらに追い討ちをかけるように嘔吐、、、、
一晩中トイレとベッドの間で身悶えました。

いやーそれにしても苦しかった。日本にいる時は病気になっても必ず誰か看病してくれる人がいるんだけどね(だいたい母と妹)、こっちはひとりだし異国だったし、そういう時って最悪の事態を想像してしまいがち。
腸チフスは予防接種打ったから大丈夫なはずだけど、赤痢とかだったらどうしよう。ヨルダンの市場で買った桃みたいなやつろくに洗わずに食べたのがいけなかったのかなー。この近くに薬屋さんあるかな、、ってかもしかして入院かなーでも歩き方にシリアは近代的な医療施設少ないって書いてあったからなー、、民間療法のお医者さんに変な薬飲まされて死んじゃったらどうしよう。。。。。ってかもし赤痢とかだったら強制帰国かなーああートーゴまで辿り着けないなんて、、、せめてトーゴに着いてマラリアにかかって帰国がよかったよ。。。。
みたいなことを考えたりもしましたが、なんとか乗り越えました。がんばったぞ自分。

まあ、これ、今まで日本でも2,3回やったことあるんだけどね。食あたりかノロウイルスかなんなのか原因はいつも不明なのですが、たまになんの前触れもなく襲ってくるんです。そしてそのたびに「いっそ死んだほうが楽だ・・・」と本気で思ったり上のようなたくましい想像力が働いちゃうのですが、一方でまあ3,4回目となれば対処の仕方に惑うことはなく。

とりあえず体の中が空っぽになるまで出し切る。ちょっと波がおさまった隙に正露丸を飲む(←実際の効能よりはプラシーボ効果を期待)。脱水症状で死ぬと思ったら即座に粉末ポカリを動員。そしてしばらく苦しみ続ける(←地獄フェーズ)。そして苦しみ疲れて眠る。起きるとだいたいは腹痛が治まってだいぶ楽になっている。

ということで2日間ホテルで寝つぶして、ホテルの人にビスケットとゆでポテト(←シリアでは下痢に効くと言われているらしい?)を恵んでもらったりして、ほぼ全快して今に至る、ってかんじです。

それにしてもポカリは偉大です。ポカリがなかったら脱水症状でひからびてミイラになって5000年後に土から掘り返されて博物館の展示物になるところでした。ありがとうポカリ。

それから体の中がからっぽになって、ようやく痩せたなーという実感がわきました。薄っぺらいです、自分。旅に出るといつも密かに期待している「食あたり→痩せる」という流れが、フィリピン以来初めて実現しました。ありがとう病気。
・・・とは元気になった今だから言えることですが。いやーやっぱりほんとに苦しかったよ。健康第一という言葉が改めて身にしみました、ほんと。

さて、今日は元気になったので写真屋さんに写真を撮りに行き、ホテルの人にランチをごちそうになり、ようやくハマ観光を実現させて、明日にはここを出てダマスカスかアンマンに向かおうと思っています。

みなさんも体調には気をつけて元気にお過ごしください。

2 comments:

  1. れな、とにかく治ってよかったね。
    そしてポカリ、れなをどうもありがとう。
    異国の地で体を壊すってすごい怖いよね。
    わたしも熱出た時ただの風邪だけど本気でデング熱を疑ったよ。
    くれぐれも体には気をつけてーー。
    そしてブログいつも楽しみにしているよ。

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  2. れなさん
    ご無事で何よりです!一人だと病は苦しいですよね。正に地獄フェーズですね。。
    これからは体調崩すことの無いよう、七夕の短冊にお祈り申し上げておきますね!
    むらもと

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